もしもう一度、会えるなら
息子は、寂しそうにしながらも、力強く頷いた。
母親として、息子の成長に直接手助けできないのは、悔やんでも悔やみきれない。
「あなたも、こうくんの事とか任せちゃってごめんね、」
「俺は、香織の姿が見れただけでもう何も望むことはないよ、」
「!!」
「…ありがとう」
『残り30秒』
「ごめん、もう時間がない、
また会えるように頑張るから、お互い頑張ろうね」
「まま!ゆびきりげんまん!ぱぱも!!」
「「約束」」
私たちに世界なんて関係ない。
心で通じ合ってるのだから。