もしもう一度、会えるなら
「まま、ぱぱ」
「由香、調子はどうだ?」
「全然元気。それより、お仕事どう?」
「順調よ、ね、祐樹さん」
ままとぱぱは何故か名前で呼び合っているのだ。
「ああ」
なんてしょうもない話をしたりして、2週間後ぐらいの出来事。
珍しく院内がうるさいなぁ、なんて思ってたその日。
香織さんが亡くなってしまったのだ。
香織さんの旦那さん、息子さんは声をあげて泣いていた。
自分もこうなるのか、とおもうとちょっと寂しかったのを覚えている。
「由香」
「まま、ぱぱ、、、
か、香織さん、亡くなった、って、」
「聞いたわ、」
「由香もああなっちゃうのかなー」
「「…」」