もしもう一度、会えるなら
「私が使ってた鞄って、由香ちゃんが預かってくれてるのよね?」
「うん、あるよ」
「その鞄の中の小さなポケットに、私の日記があるから、
もし、由香ちゃんが25歳まで生きれたら、
その日記を、息子と旦那に渡してくれないかな?」
「…わかった、いいよ」
「ありがとう、そのときは、由香ちゃんも一緒に居てあげてね
由香ちゃんが25歳まで生きれますように」
流石にこの年で幽霊は信じてなかったが、幽霊はいたんだ、と思った記憶がある。