もしもう一度、会えるなら
繋がり
「これ、どうぞ」
若めのほっそりとした女の子が、1つの本の様な物を渡してきた。
「お父さん、何、それ」
「読んでみたらわかりますよ」
女の子に言われた通り、それを読み始めた。
「…こ、れは、香織の…日記…??」
その女の子はにこりと優しく微笑んだ。
最後まで読み終えたとき、涙が止まらなかった。
「っ、ど、うして、貴方がこ、れを、?」
その女の子は優しい笑顔のまま答えた
「私、香織さんと同じ病気を持っていたんです。
でも、運のいいことに薬が開発されて、ある程度治すことが出来ました。
それで、18のとき、香織さんが私の前に現れて
25まで生きれたら、この日記を渡してほしいと頼まれました。」
「香織との約束を守ってくれてありがとう____」