もしもう一度、会えるなら

「香枝?香枝はなーーーーんにも悪くないよ?

私が勝手に死んだんだし」

「っ、でもね、わたし、由美に感謝してる」

「え?」

「由美のお陰で、自分の本当にやりたいことが見つかったの」

「わたしの、お陰?」

「そう、由美のお陰で私、人の相談にのって、

その人を笑顔にしてあげたいって思えるようになったの」

大袈裟でもなんでもなく、ただ本当に、由美のお陰で人生が変わっている。

今こうして話せていることも、きっと由美のお陰な気がする。

「だからね、ずっと由美に伝えたかった…

由美は、人の人生を変えれるぐらい、すごい人なんだよって」

「…か、え、、

ありがとう…、」

この言葉を最後に、由美は空へと戻っていった。

何があっても大丈夫。


だって、一番の親友がついてるんだから。
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