ゾンビアイドルと溺愛同居
俺は自分の頬を、両手でパンパン。
『気合の注入、完了!』
その場に立ち上がった。
よし、インターフォンを押すぞ!
凛とした表情を浮かべながら
人差し指を、ボタンの上に置いたのに……
純恋がタタタ―っと玄関まで走って来て
『狂くんお帰り。待ってたよ!』って
天使みたいな笑顔で
出迎えてくれたらどうしよう。
可愛すぎる純恋を
俺は襲ってしまうかもしれない。
ただいまも言わずに、ガバって。
暴走する1分後の自分が、脳内に浮かび上がり
怖くなって、インターフォンから指を離す。