ゾンビアイドルと溺愛同居



俺は純恋に微笑むと

純恋の前に片膝をつく。



透きとおるほど白い

純恋の手を握りしめ

左手の薬指に優しく、チュッ!



「可愛い純恋。
 俺だけのお姫様。

 王子の俺が、たっぷり溺愛して
 たっぷり可愛がってあげるから
 覚悟しててね」


そして今度は純恋の手の甲に

自分の唇を押し当てた。



純恋は、高熱に浮かされて

目がグルグル回っちゃう子供みたい。



両肩をたよりなく揺らしている。


倒れそうなほど、フラフラフラ~って。




そうそう。


そうやって、俺からの愛に溺れてよ。



そして、俺がいないと生きていけないくらい

ズブズブに俺沼にはまって欲しいんだ。




アイドルじゃない。

有名人でもない。


ただただ、純恋をひたむきに愛する。


一人の男、土影(つちかげ)狂夜(きょうや)にね。

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