ゾンビアイドルと溺愛同居
私を溺愛沼に引きづりこまないで
純恋side
*
*
*
ここ数日続いている、かくれんぼ。
場所は我が家。
推しが家の中にいる時間限定で
私は狂くんから逃げ回っている。
心臓がいくつあっても足りないよ。
だってだって
中学からずっと大好きだった推しが
我が家で暮らしているんだよ。
気を抜いたら命の危機。
推しの色香にやられ
ドキドキ爆弾で心臓が破裂。
近いうちに私、キュン死しちゃいそう。
ステージでは、凛とした俺様系の狂くん。
アイドルとしての堂々っぷりは
まさに騎士団長。
センターを背負う者だけが
持ち合わせている
孤高の輝きを放っていて
ファン一人一人が抱える悲しみを
剣で斬りつけ、消し去ってくれる
そんな勇敢な男らしさがある。
それなのに……
我が家ではというか、私に対しては
王子系のデレ顔で
極甘なセリフを浴びせまくってくるんだよ。
可愛すぎ。
ギャップありすぎ。