ゾンビアイドルと溺愛同居

ほどよくかき混ざった

オムライス用の卵なんて放置。


エプロンを脱ぎ、早足で客間に向かう。


目覚まし時計代わりになるよう

コンコンとドアをノックしてみた。


う~ん……反応なし。



「狂くん、もう11時だよ。起きてる?」


ドアに耳を当て、中の様子を探ってみた。

物音ひとつしない。



そういえば『飼育説明書』に、書いてあったなぁ。


『死んだように寝ます。
 でも大丈夫。死んでいません。
 生命力は強すぎですから』って。

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