ゾンビアイドルと溺愛同居
ベッドの前に進み
狂くんの肩を揺らしてみる。
相変わらずの、反応なし。
「狂くん、起きてよぉ」
どうやったら起きてくれるの?
体を強く揺すっても、起きないんだよ?
そっか、そっか。
「お姉ちゃんに聞けばいいのか。
爆寝狂くんの起こし方」
スマホを取りに行こう!
そう思い、部屋を出ていこうとした
私だったのに……
いきなり手首が引っ張られて
私の体が、背中から布団に
沈み込んだかと思ったら
力強い腕が、背後から
私の体に巻き付いてきたから
「ひゃぁぁぁぁぁ!!」
天井を突き破りそうなほどの
大声で、叫んじゃった。
「ベッドで純恋を
抱きしめながら寝るのって
気持ちいいなぁ~」
私の耳をくすぐる、甘い声。
私は驚きを隠せない。