ゾンビアイドルと溺愛同居

そうだ!


「聖羅くん
 ホテルに泊まらない?」


「はぁ?」


「私ね、退職金をとってあるんだ。
 けっこう良いホテルに
 泊まれちゃうと思うよ」



推しにつぎ込むための

お金だったけど……


大好きな推しを守るため!


仕方がない。

泣く泣く手放そう。



悲しいけど、当分の間は

狂くんのグッズを買うのを

諦めなくちゃ。




「ホテルかぁ。いいんじゃね」


我が家、回避。

良かったぁ。



「せっかくなら
 幽霊が出る宿に泊まろうぜ」


「えっ? 幽霊?」


「あるだろう?

 自殺した霊が住み着いてるとか。

 ポルターガイストって
 言うんだよな?

 勝手にモノが動いたり
 
 電気がチカチカするって
 噂があるホテル」

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