ゾンビアイドルと溺愛同居
眠り姫を溺愛したい
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その日からの俺は
空き時間になると
ゾンビ研究所へ通いだした。
朝まで仕事がない日は
研究所に泊まっている。
純恋が眠り続けて今日で5日目。
相変わらず純恋は、ゾンビ姿のまま。
俺は純恋が眠るベッドに腰を掛け
「ただいま」
紫色のザラついた純恋の唇に
自分の唇を押し当てる。
やっぱり純恋は、ピクリとも動かない。
「眠り姫は王子様のキスで
目覚めるはずでしょ?」
と、苦笑いを浮かべた俺。
「純恋はもう俺のことを
ずっと一緒にいたい王子様だって
思えない?」
大好きなものを愛でるように
俺は純恋の髪を優しくなでる。
やっぱり、無反応かぁ……