ゾンビアイドルと溺愛同居



ベッドの上に座りながら

ウサギのぬいぐるみを、ギューっと抱きしめる。


私の身長と同じくらいの、特大サイズ。

誕生日プレゼントに狂くんがくれたもの。



「家に帰ったら、部屋に飾ってある
 狂くんのグッズやポスターは
 全て手放すよ。

 だから、このウサギさんだけは
 私のそばに置いておいてもいいかな?

 宝物として
 永遠に大事にしたいから」



狂くんがこのぬいぐるみを

プレゼントしてくれた時を思い出す。


幸せだったのになぁ。


私を好きって言ってくれていた頃に

時間が戻ってくれればいいのに。


狂くんとの甘い時間が脳内に蘇り

涙がポロリ。


最初は一粒だけだったのに

気づいたら

涙が止められなくなっていた。

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