ゾンビアイドルと溺愛同居
「あの……着替えても……
いいですか……?」
「恋する乙女心に気づかず
申し訳ありませんでした。
良いですよ。
私は満月とおしゃべりしてますから
ごゆっくり~」
「満月を何時間でも見てられる
ノエルと違って
俺は気が短いんだ!
冴子妹、急いで支度しろよな」
「はっ……はい!」
超特急で着替えます!
明日翔くんの機嫌を
これ以上そこねないためにも。
私は洋服を抱え、洗面所に飛び込んだ。
真っ白なブラウスと、薄紅色の
裾ふわロングスカートをはき
透明リップを唇にのせる。
狂くんに会いに行くなんて
本当に大丈夫かな?
私を瞳に映した瞬間
なんで俺の前にいるの?って
嫌な顔をされないかな?
はぁぁぁ~。
とんでもないことになってしまった。
今から狂くんに会うのが
怖すぎだよぉ……