ゾンビアイドルと溺愛同居
ソファにうつぶせになったまま
クッションにさらに強く
顔を押し当てる。
総魔が俺をスルーするように
寝たふり続行してみたけれど……
あれ? 予想外。
何も言ってこない。
俺が寝てるって
思い込んでくれたのか。
「あっ、もしもし~」
総魔が誰かに、電話を掛けだした。
良かったぁ。
俺に害はなさそうだ。
絶対魔王からのメンタル撃墜は
なんとか免れた。ラッキー!
ホッとして、寝たふりを続ける俺。
安心したはずだったのに
総魔が話している電話の内容が
耳に飛び込んできて
一気に、俺の平常心が乱れだす。