ゾンビアイドルと溺愛同居
「でもあれは、純恋が俺じゃなくて
元カレを選んだって
勘違いしてたからで……
今はそんなこと……
思ってないし……」
「ほら、そこ!
オマエらのすれ違いポイント!」
「すれ違いポイント?」
「今現在の狂夜の恋心が
純恋ちゃんに届いてるか?
届いてないだろ!」
「あっ……」
確かに……
総魔の言う通りだ。
純恋がゾンビとして
眠り続けた5日間。
俺は甘いセリフを
これでもかってほど純恋に囁いた。
俺のことを大好きになって欲しくて。
これからの人生を
共に歩む伴侶として
俺を選んで欲しくて。
でも目覚めた純恋には
自分の気持ちを伝えていない。
なんでそんな単純なことに
俺は気づけなかったんだろう。