ゾンビアイドルと溺愛同居



「すみれ、お願い。

 明日は、朝9時に迎えに行くから

 狂夜を叩き起こして
 朝ごはんを食べさせといて」


「本当に狂くんを、この家に泊めるの?」


「どうせ、朝まで爆睡だと思うから」


「お姉ちゃん、今すぐ迎えに来てよ」


私にはムリだよ。

できないよ。


崇拝している推しと、同じ家で一晩過ごすなんて。



「今、無理やり起こして
 狂夜の睡眠時間が削られたら

 明日のパフォーマンスが
 落ちるでしょうが。

 昼過ぎから
 ダンスリハも入ってるのに」


ひぃえぇぇ!


狂くんのパフォーマンスが落ちる?

私のワガママのせいで?


「それはダメだよね?
 推しの睡眠は大事だし」


「だから純恋、狂夜をよろしく」




うっ……

わかったよ……


今夜だけだからね。

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