ゾンビアイドルと溺愛同居


「純恋、大丈夫?」


「大丈夫、大丈夫。
 幸せ過ぎる夢を見ちゃってたみたい。

 キュン死を逃れるために転がったら
 ベッドから落ちちゃった。
 アハハハハ~」


まるで推し友とおしゃべりしてる感覚で

異様なほどハイテンションの私。


頭でも打ったかな? 

脳がボケボケ状態に。



でもね、この後すぐ

シャキっと脳が目覚めちゃった。



だってだって……


ベッドの上で上半身を起こした狂くんが


「大丈夫じゃないでしょ?」


男らしく微笑んだかと思ったら



「おいで。
 もっと愛してあげるから。

 俺との時間を
 夢だって勘違いされないようにね」


床に寝ころんだままの私に

手のひらを差し出してきたんだから。

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