(旧)この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている



「なんだよ、それ。
 言ってくれるじゃねぇか」


 いったん休憩していた凪紗のニヤニヤ。
 それが再び始まった。


「だったらさぁ、
 なおさら私らのことも連れて行かないとな」


 凪紗は『うんうん』と頷きながらそう言った。


「なぜそうなる」


 凪紗の言葉に空澄(あすみ)が不思議そうな顔をしている。


「いいだろ。
 連れていく人数が増えたところで減るもんじゃないんだからさ」


「なっ、そうだろ」と言いながら空澄の肩をポンポンとしている。

 そんな凪紗に空澄は「凪紗、お前なぁ」と言っている。


< 105 / 198 >

この作品をシェア

pagetop