君と見た夢のような世界、それは切ないくらいに澄んで美しく



「それで、
 今朝、親父と話をした」


 朝ご飯を食べるときに勇気を出して親父と話をした。
 そのことを空澄(あすみ)たちに伝えた。

 空澄たちは静かに見守るように聞いてくれている。


「だけど、やっぱり親父は相変わらずのところもあるし、
 解決するまでに時間がかかると思うけど、
 めげずに根気よく地道に話をしていこうと思う」


 私がそう言うと。
 凪紗が「偉いぞ、彩珠。お前の方がお前の親父よりもかなり大人だ」と言って、私の頭をわしゃわしゃとして撫でた。

 それは、なんだか照れくさい感じもする。
 だけど嬉しくも感じた。


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