君と見た夢のような世界、それは切ないくらいに澄んで美しく



 一通り話し「私の話は以上です」と言うと。
 空澄(あすみ)、凪紗、心詞(みこと)、響基は「応援している」と言ってくれた。

 その言葉に感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言った。


 みんなの言葉を聞いたら勇気が湧いてきた。



「……実は……」


 勇気が湧いてやる気に満ち溢れていると。
 凪紗が口を開いた。


「私も明日、行ってみようと思ってな、学校」


 凪紗も同じことを思っていた。


「私は財布なんて盗まない。
 このまま犯人扱いされたままなわけにはいかないんだよ」


 凪紗の言葉に私、空澄、心詞、響基は「疑いが晴れることを祈ってる」と言うと。
 凪紗は「サンキュー」と言った。


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