(旧)この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている



「……単刀直入に言うね。
 ……もう、やめない? 偽りで繋がること」


 私の発言に真碧(まみ)さんたちは完全に固まった。


「……私、知ってるの。
 私がいないとき、
 みんなが私のことを……良くないように言っていること」


 そう言ったとき、真碧さんたちはバツが悪い表情(かお)をした。


「私、みんなの前では元気に振る舞っていたけど……
 本当はすごく辛くて」


 偽りの笑顔をするたびに心の奥がズキズキと痛んでいた。


「みんなが私のことを良く思っていないことをわかっているのに、
 それでも仲良くするフリをすることが、ものすごく辛くて苦しい」


 そのことを思い出す。
 そうすると辛くて苦しくて胸が締め付けられそうになり。
 心が呼吸できなくなってくる。


「そんな現状から何度も逃げ出したいと思った。
 このままだと心が壊れてしまうと思ったから」


 それでも。
 伝えなければならない。
 私や真碧さんたちにとって向き合わなければならないことだから。


 私の話を聞いているうちに、真碧さんたちの表情(かお)が深刻になってきている。


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