(旧)この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている



「あっ、そう言ってるけど、
 みんなのことを責めているわけでは……」


 違う。
 そんな言い方では何も向き合えていない。

 こうして真碧(まみ)さんたちと話をする絶好の機会なのに。


「……ごめん、
 正直に言うと……ほんの少しだけ責めてる、みんなのことを」


 だから。
 ある程度は自分の気持ちをさらけ出す。

 そうじゃないと。
 なくなってしまう、誠意が。
 真碧さん、加織さん、桃萌(ともえ)さん、純菜さんに対して。


「正直に言ったのは、
 偽りたくないから、みんなに。
 それから、自分にも」


 向き合いたい。
 真碧さん、加織さん、桃萌さん、純菜さんに。
 それから自分にも。


「みんなが私のことを良く思っていないのなら
 無理に仲良くしなくてもいい。
 偽られているより、よっぽどいいから」


 偽りの友達なんて。
 いても辛いだけだから。


「ただ、
 これからはお互いにもっと正直に話をしよう。
 みんなと腹を割って話をしたい」


 これが。
 私の答え。
 私が求めていること。


 このことを真碧さんたちが受け入れてくれるかどうかはわからない。

 だけど。
 これが私の思いだから。


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