(旧)この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている
卒業
久しぶりに学校に行った日の日の入り後。
私と空澄は待ち合わせをして、一緒に『心が呼吸できる世界』の中にある部屋に来た。
「よう、
彩珠、空澄」
部屋に入った瞬間、すでに部屋にいる凪紗がそう言い。
空澄も「よう」と言った。
空澄に続き私も「こんばんは」と挨拶をした。
心詞と響基も、すでに部屋にいて「こんばんは」と挨拶を返す。
そのとき目に入った。
凪紗と心詞と響基の左腕に身に付けているブレスレットも黄色から緑色に変化していた。
空澄の左腕に身に付けているブレスレットは、待ち合わせ場所で会った瞬間に目に入った。
空澄のブレスレットも黄色から緑色に変化していた。
私たち五人のブレスレットが緑色になっている。
そのことに驚いた私たち五人は顔を見合わせた。
「ちょっといいかしら」
私たち五人が驚いて顔を見合わせているとき。
“コンコン”と部屋のドアをノックする音がして。
そのあと惺月さんが部屋の中に入ってきた。