君と見た夢のような世界、それは切ないくらいに澄んで美しく
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心詞の話。
久しぶりに学校に行った、あの日。
心詞は勇気を出して話をした。
心詞のことを集団無視するように仕向けた女子たち三人に。
幼なじみの光居くんとはこれからも仲良くし続ける、と。
心詞が話し終えたとき、クラスメートたちから『佐穂さん、かっこいい』とか『大人しそうに見えてなかなかやるじゃないか』など口々に言っていた。
そして心詞が仲良くしているクラスメートの女の子二人も『心詞ちゃん、ごめんね』と言った。
心詞はその女の子二人のことを許した。
そのとき。
心詞の左腕に身に付けているブレスレットが緑色になった。
そして、その日から集団無視はなくなった。
そして、その後。
クラスの雰囲気もすっかり戻っている。
心詞のことを集団無視するように仕向けた女子たち三人も噓のように大人しくなっている。
やっぱり勇気を出してよかった。
心詞はしみじみそう思った。
これが心詞の近況報告。