(旧)この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている
「……そんな感じで私は今ここにいます。
私の話はこんな感じです」
話は終えた。
話をしていたとき、そして今の私はどんな表情をしているのだろう。
自分の表情は自分では気付きにくい。
だけど、はっきりとしていることが。
自分の表情はよくわからなくても。
左手首に付けているブレスレットは眩しいくらいに真っ赤になっている。
それは私の精神状態が悪化しているということ。
だから私の表情も、みんなと同じように苦痛な表情をしているかもしれない。
辛くて苦しいことを話す。
それは心が締め付けられ苦痛な気持ちになる。
それでも話すことができたのは。
その間、みんなが温かく見守ってくれていたから。
那覇以外の三人は今日初めて会う人たち。
その人たちがいても、こんなにも自分のことを話すことができている。
それは、みんなが話しやすい環境にしてくれているから。
そんなルームメイトに感謝の気持ちでいっぱいになった。
話を終えたとき。
四人が共通して言ってくれた言葉。
それは。
「誰かと比べて侮辱してはいけない。
それと親の立場を利用して近付き、
本人がいないときには陰口を言うのは酷いこと」
私が親父に侮辱され、一緒にいるクラスメートには利用されて裏では陰口を言われている。
そのことに那覇や神倉さんや佐穂さんや鈴森くんは私と同じように心を痛めてくれた。
そのおかげで心の中が少しだけ軽くなった感じがした。
そんな気持ちにさせてくれた那覇や神倉さんや佐穂さんや鈴森くんに感謝の気持ちでいっぱいになった。