君と見た夢のような世界、それは切ないくらいに澄んで美しく
「俺の家」
…………。
今。
何て言った?
なんか大胆なことをサラッと言われたような……。
「……空澄?」
それとも。
聞き間違い……?
「うん?」
「今、何て……」
だよね。
そうだよね。
きっと聞き間違い。
うん。
きっとそう。
「俺の家に来いよ、って」
「……っ⁉」
きっ……聞き間違いではなかった‼
「あっ……空澄の家にっ⁉」
突然の空澄の言葉。
そのことに驚き過ぎて。
何て言えばいいのか。
「そっ……そんなっ、
だって、ご家族の方いらっしゃるでしょっ?」
そう思いながらも。
なんとか言葉にすることができた。
私が空澄の家に泊まる。
そうしたら空澄のご家族に申し訳ない。
そう思っているのは本当だから。
「あぁ、
それなら大丈夫だ」
「……?」
大丈夫、って……?