君と見た夢のような世界、それは切ないくらいに澄んで美しく



「……真っ赤」


 空澄(あすみ)の顔が。
 真っ赤になっている。


「なっ……何見てんだよ」


 そして。
 耳まで真っ赤。


「もしかして、
 照れてる?」


「……っ‼
 んなわけねぇだろっ」


 やっぱり。
 照れている。


「いっ……いつまで見てんだよっ」


「いいじゃん。
 見ていたいから見てるだけだよ」


 そんな空澄。
 なんだか可愛い。


 空澄の新たな一面。
 それを知ること見ることができて。
 嬉しいし、得した気分。


「そっ……そうだっ、
 買い物に行く時間だっ。
 彩珠(あじゅ)も一緒に行くぞっ」


 照れている様子を残しながら空澄がそう言った。


「いつもこれくらいの時間に行くんだ。
 明日の食事の食材を買いに」



 こうして私と空澄は近所のスーパーへ。


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