虹色の恋
・・・。

しばらく沈黙状態だった。


「は..隼人!!」

「何?どした?」

隼人は驚いた表情で振り向いた。


「これ…」

鞄の中からプレゼントを取り出して隼人に渡す。

「え?これお前が?」

「うん…」

「まじ?!お守りじゃん!しかもサッカーボール」


隼人は凄く嬉しそうだった。

「あ!でも深い意味はないからね…ただのお土産!!」

「本当に素直じゃない奴(笑)」

「うるさいっ」


何でこの時、素直に“誕生日おめでとう”
って言えなかったんだろう。

たったの一言だったのに。


隼人の前だとどうしても素直になれない自分がいた。

そんな自分が情けなく感じた。

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