虹色の恋
次の日の朝。
今日は学校が休みだ。
本来なら里奈とカラオケに行くはずだった。
でも部屋から出る気がしなかった。
だから里奈を家に誘った。
里奈が家に来たのは昼過ぎだった。
「いらっしゃ~い!ごめんね?」
「全然いいよ~」
里奈が家に来たのはいいけど特にやる事がなかった。
いろんな話をして盛り上がった。
その時だけは迷ってた気持ちなんて忘れていた。
でも…心のどこかではきっとまだ迷っていたんだと思う。
里奈はわかってたんだね…。
「それで…千夏はどうするの?」
やっぱり里奈には敵わないや。
「まだわかんないの…」
「そっか。まあ悩むのは当たり前だよ。学校だって違うわけだし」
里奈は真剣な顔で私を見ている。
「うん…ごめんね?なんか暗い話になっちゃって」
せっかく盛り上がってたのにね…。
「私は全然!!とりあえず悩んだ時はメールでも電話でもしてね?」
「うん…ありがとう」
里奈は帰って行った。