虹色の恋
「そろそろ解散する?」


梓が時計を見ながら言った。

時計の針は夜の9時半を過ぎていた。


「そうだね…じゃあ私もう帰るよ」

私は隼人に上着を返して立ち上がった。


「一人で大丈夫か?」

聞いてきたのは雄馬だった。

隼人は何も言わなかった。


「うん!自転車だし」

「そっか!気をつけろよ」

「気をつけてね~」

雄馬に続いて梓が言った。

「「ばいばい」」

「ばいば―い」


私は3人に手を振り公園を出た。


自転車置き場に行き乗ろうとした時に携帯が鳴った。
メールだった。


携帯を開くと“隼人”の名前が表示されていた。

さっきまで一緒だったじゃん…。

何だろうと思いながら内容を見る。


>今日はありがとな!!
気をつけて帰れよ!!


わざわざメールで言わなくても…。
まあ…いいか。


私は携帯を閉じ自転車で家まで帰った。


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