目隠し、はずして
散々な日だと思った。

勇気を出して人生初デートに赴いたというのに、
現れたのは処女至上主義の年齢詐称男と、人に向かってペットになれと命令してくる男。

真希ちゃん、わたしにはマッチングアプリは使いこなせなかったよ……。

あぁ、と少し天を仰いでから、覚悟を決めて声を上げた。


「大和くんのペットになるからっ、助けて……!!」
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