目隠し、はずして
夜の8時を回ったところで、真希ちゃんは帰ってしまった。

お菓子でお腹いっぱいで、夕飯は食べる気にならない。

ゴロンとベッドに横になって、スマホに目をやる。

「あっ」

慌てて起き上がった。
気づかないうちに大和くんから新着メッセージが入っている。


-----今から来れる?


5分程前に届いたメッセージだった。


-----どこに行けばいい?


急いで打ち返すと、すぐに返信がきた。


-----俺の家きて。部屋は303


ポン、とマンションの住所が送られてきた。
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