目隠し、はずして
痺れた足先に刺激を与えられて、反射的にビクリと体が跳ねる。

「足、痺れるよな?
可哀想だから気が紛れるように俺が触ってやるよ」

「や、大和くんっ!
触られたら、余計に辛い、から……」

思わずそう言うと、大和くんの声が低くなった。

「そもそもこれは、俺のことを悪者呼ばわりした千春への罰だよな……?

罰なら辛い方がより反省できるだろ?
俺がサポートしてやってるんだから、千春が言うことは一つしかないよな。

ほら、お礼は?」

大和くんは冷たい眼差しをわたしに投げかける。

……薄々気づいていたけど、大和くんはだいぶ歪んでいる。
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