エリート外科医との政略結婚は、離婚予定につき～この愛に溺れるわけにはいきません～

「あの、ここじゃ、だめですよ」

とっさに珠希が碧の手を掴んで止めようとしても、碧は気にするでもなくもう片方の手で、素早くボタンを外していく。
その手慣れた動きに呆然としながら、珠希は抵抗もなにもできずに見守っている。

「あ……」

すべてのボタンを外し終えた碧は躊躇なくパジャマを開き、豊かな乳房を背中から揉みしだく。形を変えながらその柔らかさを楽しむように、じっくりと……。

「碧さん……っ」

両手で下から持ち上げられるように触れる碧の手は優しく、珠希はそれだけで声が漏れそうになる。

「だめ。ここじゃ……」
「だめじゃないだろ？　ずっと待ってたみたいだけど。とくにここが」

碧は意地悪にそう言って、上を向いた頂をきゅっと指でつまむ。

「あぁっ」

我慢できずに声をあげ、珠希は身体を大きくのけ反らせた。