エリート外科医との政略結婚は、離婚予定につき~この愛に溺れるわけにはいきません~
ふたつの荒い呼吸が混じり合う寝室には、愛し合ったばかりの濃密な空気が立ち込めていた。
珠希はベッドの中で浅い呼吸を繰り返しながら、隣りで両手を広げて待っている碧の胸に身体を反転させて飛びこんだ。
「私、五年前の碧さんが見えた気がします」
碧の腕に頭をちょこんと乗せ、珠希は目の前の碧に笑顔を向けた。
「なんの話?」
碧は珠希の顔を愛しげに見つめ、触れるだけのキスを落とす。
「も、もう、今日はおしまいです。これ以上は私の身体がもちません」
「それはどうだか」
珠希はベッドの中で浅い呼吸を繰り返しながら、隣りで両手を広げて待っている碧の胸に身体を反転させて飛びこんだ。
「私、五年前の碧さんが見えた気がします」
碧の腕に頭をちょこんと乗せ、珠希は目の前の碧に笑顔を向けた。
「なんの話?」
碧は珠希の顔を愛しげに見つめ、触れるだけのキスを落とす。
「も、もう、今日はおしまいです。これ以上は私の身体がもちません」
「それはどうだか」