何それ美味しいの?

こんな私の物語

お母さんは怒ると「あなたなんて捨てちゃうわよ!」と言っていた。
ある日夢で、朝日が差し込む部屋に誰もいない、ガランとした部屋をみた。
何か悪いことをすると捨てられちゃうと思うようになった私は周りが留守番ができる年頃になっても留守番ができない子どもだった。

だから嫌われないように、いい子でいようと「お転婆ね、大人しくしなさい!」「お姉ちゃんなんだから、我慢しなさい!」いろんな期待に応えるべく頑張った。

そのうちお母さんだけではなく、いろんな人の期待まで応えないとと錯覚した。

そして、月日は経ち…。
私は、穏やかににこにこ笑い、自分が我慢して色々やれば波が立たないことをよく知る、そんな大人になった。

きっと私の自己肯定感は低いのだと思う。
今日も鏡で笑うのは臆病ものの私だ。
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