あの日、再び
 「おっは~!りあたん、元気?…じゃなさそうね。どうしたの?何かあったの?」
こちらは、森えりか。保育園のときからの親友。えりかには、りおという、大学一年生の姉がいる。この県で、一番有名な学校に通っていて、頭がいいの。
「おはよ。いつものだよ。」
「あぁ。なるほどね。」
さすが保育園からの付き合い!!えりかは、すぐに察してくれる。えりかって、まるで神様のよう…。ていうか、毎日思っているからな。だけど、やっぱり、えりか=神様かな…。
「そういえば、りあ。クラスラインで知ったんだけど、今日、新しく、えりかたちの…って、りあたんもだけど。クラスに、男の子が来るらしいよ。うわさでは、とってもイケメンらしい!!あぁ、楽しみ。えりか、イケメン大好きだからさ。えりか、しんじゃうかも…。」
「死なないでしょ。」
「え~!そういうことじゃない…。りあたんはわかっていないね。」
私は、何度もイケメンなんて、興味ないといえばいいのか。スマホは持っていないし。そんな情報知らないけど。そういうことは学校で知りたかったな。そのほうがワクワクするし。女の子がよかった。友達になれたかもしれないし…。
「ところで、えりかちゃん、りあたんって、何?さっきから思っていたけど…。」
「えりかの日記での呼び方。りあちゃんより、りあたんのほうがかわいいと思うからだよ!えりか、かわいいの大好き♡」
「日記?」
「うげっ。言ってしまったぁ!!えりかの企業秘密がぁぁぁ…。」
えりかちゃんって、日記つけているんだ…。えりかちゃんらしいけど。って、えりかちゃんらしいって、なんだろう…。分かんないや。興味はないからそれはいいけど。表紙に、♡えりかのにっき♡と書いているんだろうな。想像がすぐにつく。学校のノートにも♡こくご♡、♡すうがく♡とか書いているし。小学校のころは、デコりまくっていたな。マスキングテープや、ラインストーンシールとか。すごく凝っていたからな。わざわざそんなことしてすごいな。ってよく思っていたな。保育園のころも、持ち物、お母さんにできるだけかわいくしてもらていたし。今も、持ち物とか、全部かわいくて。あこがれるけど、そんな勇気なんてあるわけない。
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