あの日、再び
優里の手紙って、久しぶりに見る。優里がこっちに来た理由に驚いた。優里のお父さんとお母さんはとても仲が良かったから、別れてしまったことが悲しい。でも、私に会いに来てくれたから、とてもうれしい。約束、覚えていてくれたんだ。絶対に、一緒に帰りたい。そんな思いでいっぱいで、あふれてしまいそうなくらい。しあわせ。本当に泣きたくなってくる。たぶん、家で思う存分に泣いているかもしれない。その優里が、隣の席にいることがとてもしあわせに思えてくる。席替えって、こんなにしあわせなものだったのだろうか…。他にもわからない気持ちが、胸の奥にある。今までにない気持ち。はやく優里と二人になりたい。そんな気持ちでいっぱい。