ふられんぼ
それから1週間もしないうちに 響子がワカメちゃんの店に面接に来た

その日の放課後 僕が弘明と一緒に店に行くと 一番奥のテーブルでワカメちゃんが響子ちゃんの面接をしていた

思わず 弘明と駆け寄った

「面接?」

弘明がワカメちゃんに聞いた

「面接っちゃあ面接だけど 即採用だよ
常連さんだし 雄一の幼馴染みだもんな
今手続きしてるとこ」

響子は 僕の顔を見て

「よっ」

とだけ言った

「仕事は特に覚えなくても良いよ 扱いバニーガールにしとくから」

出た! ワカメちゃんのニタニタ笑い

しかし この人の頭の中って…

「ヤッダァ それじゃ給料泥棒じゃないですか」

と 全くワカメに動じない響子

兎にも角にも 夏休みを目前に 僕等の新しいバイト生活が始まった

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