冷酷・楠木副社長は妻にだけは敵わない
小田山は、生活雑貨部門の責任者だ。
「謝る前に、まずは説明してくれる?」
朱果が優しく言った。
「はい。
今日から発売するはずだった、KUSU家具オリジナルのインテリア雑貨と同じものが他の店舗で既に発売されていることがわかって……」
「は?
なんだよ、それ…」
「情報が漏れてたってこと?」
二人は、信じられない思いで小田山を見る。
「で?今日ウチは、発売したの?」
「いえ…
開店前に発覚したので、とりあえずストップしてます」
「でも、その商品はギリギリまで関係者以外トップシークレットだったよね?」
「あり得ねぇ…」
朱李は、煙草を取り出し吸い出した。
そして続けて言った。
「誰が漏らしたか、わかってんの?」
「はい…
去年の夏のキャンプの時、篠崎さんが書類をいれたバッグを車に放置したままにしてて……
それで車上荒らしに……」
「そう…」
「は?何、その間抜けな話。
クビだな」
「はぁ…とりあえず、篠崎さんを呼んで」
朱果がため息をつき、小田山に言う。
「はい。もうすぐ━━━━━━」
そこに扉がノックされ、篠崎が入ったきた。
「すみません!!」
「クビ!!」
間髪いれず、朱李が言い放った。
「朱李!」
「は?
二人とも、クビだ!
つか!重要書類を持ち歩くか?普通。
バカ通り越して、社会人失格だぞ!」
「確かに、処分は必要だよ?
でも、クビはやり過ぎだよ」
「は?
無能はいらない」
「朱李」
「あ?」
「……………社長は俺だよ」
朱果が、朱李を見据える。
「だから?」
「篠崎さんは謹慎と給料カット、小田山さんは責任者を降格。
これで十分だよ」
「は?兄貴は、バカなのか?」
「バカで結構だよ。
二人は普段真面目に頑張ってくれてることは、ちゃんと聞いてる。
確かに今回、許されない失態だ。
でも俺はすぐに切り捨てずに、挽回のチャンスを与えたいんだよ」
「社長…」
「社長、ありがとうございます!」
小田山と篠崎が、涙を流し頭を下げた。
「ただ、今回の件は君達が責任をもって解決させて?
いい?」
「「はい!」」
それから朱李は実家に車を取りに行き、自宅マンションに帰宅した。
「謝る前に、まずは説明してくれる?」
朱果が優しく言った。
「はい。
今日から発売するはずだった、KUSU家具オリジナルのインテリア雑貨と同じものが他の店舗で既に発売されていることがわかって……」
「は?
なんだよ、それ…」
「情報が漏れてたってこと?」
二人は、信じられない思いで小田山を見る。
「で?今日ウチは、発売したの?」
「いえ…
開店前に発覚したので、とりあえずストップしてます」
「でも、その商品はギリギリまで関係者以外トップシークレットだったよね?」
「あり得ねぇ…」
朱李は、煙草を取り出し吸い出した。
そして続けて言った。
「誰が漏らしたか、わかってんの?」
「はい…
去年の夏のキャンプの時、篠崎さんが書類をいれたバッグを車に放置したままにしてて……
それで車上荒らしに……」
「そう…」
「は?何、その間抜けな話。
クビだな」
「はぁ…とりあえず、篠崎さんを呼んで」
朱果がため息をつき、小田山に言う。
「はい。もうすぐ━━━━━━」
そこに扉がノックされ、篠崎が入ったきた。
「すみません!!」
「クビ!!」
間髪いれず、朱李が言い放った。
「朱李!」
「は?
二人とも、クビだ!
つか!重要書類を持ち歩くか?普通。
バカ通り越して、社会人失格だぞ!」
「確かに、処分は必要だよ?
でも、クビはやり過ぎだよ」
「は?
無能はいらない」
「朱李」
「あ?」
「……………社長は俺だよ」
朱果が、朱李を見据える。
「だから?」
「篠崎さんは謹慎と給料カット、小田山さんは責任者を降格。
これで十分だよ」
「は?兄貴は、バカなのか?」
「バカで結構だよ。
二人は普段真面目に頑張ってくれてることは、ちゃんと聞いてる。
確かに今回、許されない失態だ。
でも俺はすぐに切り捨てずに、挽回のチャンスを与えたいんだよ」
「社長…」
「社長、ありがとうございます!」
小田山と篠崎が、涙を流し頭を下げた。
「ただ、今回の件は君達が責任をもって解決させて?
いい?」
「「はい!」」
それから朱李は実家に車を取りに行き、自宅マンションに帰宅した。