【12月6日書籍2巻発売コミカライズ決定】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?
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今私は、ものすごく気合いを入れて、魔鉱石の採掘場に行く準備を進めている。
一緒に来ていただく予定の方々は、信頼においては弟のお墨付きだ。
「姉さんは、人を信じすぎるから、人選は僕に任せてよ」
それに関しては、ぐうの音も出ないので、しっかり者の弟に全てお任せすることにした。
騎士団長様とオーナーまで、同意している様子だったし……。そんなに信用できないのだろうか。
そして、オーナーは、一足早く王都へ帰ってしまった。
さすがに、騎士団長様とオーナー不在のままでは、王都の安全を守ることは出来ないらしい。
「騎士団長様、オーナーは大丈夫でしょうか」
「…………そうだな。まあ、先日のようなことが起こったときには、リティリアが助ければいい」
長い沈黙は、きっと騎士団長様やオーナーが、完全に安全ということなどあり得ないという意味なのだと思う。
「そうですね」
頭を撫でてくれる騎士団長様は、私のことを好きだと言いながら、いつも子ども扱いしてくる。
お役に立つところをたくさん見せれば、大人の女性として見てもらえるのだろうか。