【12月6日書籍2巻発売コミカライズ決定】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?
「……ここは」
ヒラリヒラリと葉私の周囲を飛び回る妖精が、金の粉を振りまく。
その数がとても多いから、まるで流星群の中に飛び込んでしまったみたいだ。
「――――騎士団長様、オーナー」
妖精たちは、興奮したように飛び回っている。
もしかしたら、妖精に愛される力を差し出そうとした私に怒っているのだろうか。
「ごめんね……。でも、本当に大切で」
騎士団長様のことが大好きで、オーナーはカフェフローラで私に居場所をくれた恩人だから。
「お願い。力を……。貸してくれないかな」