【12月6日書籍2巻発売コミカライズ決定】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?

「オーナー!!」

 カクテルのグラスのヒンヤリした感触だけを感じて、眩すぎる光の中、何も見えなくなる。
 そのとき、大きな手が私の手を包み込み、グラスを奪い取った。

 それと同時に、眩いばかりの光が収束していく。

「……何しているんだ。ヴィランド卿」

 その光を収束させたのは騎士団長様だ。
 恐らく無茶なことをしたのだろう、その頬から汗がしたたり落ちる。
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