【12月6日書籍2巻発売コミカライズ決定】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?
少し訳ありカフェ店員
早朝はまばらだった店内は、昼が近付くにつれて賑やかさを増していく。
私一人だった店員も、一人、二人と出勤してくる。
「おはよう、リティリア」
「おはよう、ダリア」
小さな羽が生えた水色のワンピース、そして白いエプロンを着こなしたダリアは、このお店でも一番かわいい。
金色の髪の毛と、淡い水色の瞳の彼女は、その日のテーマで変わるカフェフローラの制服を、いつだって最高にかわいらしく着こなす。
淡いピンク色や水色があふれたキュートな店内に、ダリアが立っていると、それだけでお店がますますかわいらしく見えてくるから不思議だ。
「今日も、混んできたわね?」
「そうね……」
「……ところで、騎士団長様はいらしたの?」
「うん、今日もコーヒーを飲んでいかれたわ」
ダリアは、高い位置で結んだ金色の髪をゆらして、首をかしげる。
そんな仕草すら、絵にしてとっておきたくなるくらいだ。
その上、性格までいいダリアの、ファン1号を私は自認している。
「……本当に、お知り合いではないの?」
「……そうね。私を知っているはずないわ」
「でも、リティリアは、貴族令嬢でしょう?」
「貴族令嬢と言っていいかどうか。……私からすれば、騎士団長様なんて雲の上のお方だわ」
私一人だった店員も、一人、二人と出勤してくる。
「おはよう、リティリア」
「おはよう、ダリア」
小さな羽が生えた水色のワンピース、そして白いエプロンを着こなしたダリアは、このお店でも一番かわいい。
金色の髪の毛と、淡い水色の瞳の彼女は、その日のテーマで変わるカフェフローラの制服を、いつだって最高にかわいらしく着こなす。
淡いピンク色や水色があふれたキュートな店内に、ダリアが立っていると、それだけでお店がますますかわいらしく見えてくるから不思議だ。
「今日も、混んできたわね?」
「そうね……」
「……ところで、騎士団長様はいらしたの?」
「うん、今日もコーヒーを飲んでいかれたわ」
ダリアは、高い位置で結んだ金色の髪をゆらして、首をかしげる。
そんな仕草すら、絵にしてとっておきたくなるくらいだ。
その上、性格までいいダリアの、ファン1号を私は自認している。
「……本当に、お知り合いではないの?」
「……そうね。私を知っているはずないわ」
「でも、リティリアは、貴族令嬢でしょう?」
「貴族令嬢と言っていいかどうか。……私からすれば、騎士団長様なんて雲の上のお方だわ」