俺と、悪いことしちゃおっか?
それから、何日か過ぎていった。
「おっ。今日で、俺の目覚まし時計になって1週間!? 咲奈ちゃん、頑張ってるね。えらいえらい」
そう言って先輩が、私の頭を優しく撫でてくれる。
気づけば、私が保健室に通うようになって1週間が経っていた。
「もう! 子ども扱いしないでください」
「そんなつもりはないんだけど。賢い子は、ちゃんと褒めてあげなくちゃ」
先輩が、私の頭を撫でる手の動きを止めようとしない。
「いやぁ、まさか1週間続くとは思ってなかったわ。てっきり3日くらいで終わるかと」
「なっ!」
そもそもこっちは、来たくて毎日来てるわけじゃないのに。失礼しちゃう。
「……明日から、ここへ来るのやめましょうか?」