【電子書籍配信中】悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「まぁ……お前に令嬢の知り合いなんて居る訳ないか」
「…………誰かさんのせいでね」
「ああ、俺の可愛くて自慢な出来が良い弟の話か?」
「違うわよッ! 可愛くて自慢が出来て素晴らしいって言ったらウチのコンラッドに勝る男がいる訳ないじゃない! 確かにダリル殿下もなかなかに……可愛いけれども」
「はっ……分かっているじゃねぇか」
「くっ……!」
デュランと話していると、マロリーがわざとらしく咳払いをする。
チラッとデュランを見てから、ほんのりと頬を赤らめたマロリーだったが、デュランは興味がないのか完全に居ないものとして無視している。
ハッと気付いたマロリーは此方に向かって信じられないような言葉を吐き出した。
「はじめまして! 私はマロリー・ニリーナです。突然だけど『悪役令嬢』と『転生者』っていう言葉に聞き覚えありますか?」
「…………」
「もし知っているなら、二人きりでお話しませんか?」
マロリーの言葉を聞いて、僅かに目を見開いた。
そしてこれ以上、デュランの前で色々と喋らないで頂きたい。
知識欲が刺激されているのか先程とは一転、デュランは興味深そうに此方の様子を伺っている。
「…………誰かさんのせいでね」
「ああ、俺の可愛くて自慢な出来が良い弟の話か?」
「違うわよッ! 可愛くて自慢が出来て素晴らしいって言ったらウチのコンラッドに勝る男がいる訳ないじゃない! 確かにダリル殿下もなかなかに……可愛いけれども」
「はっ……分かっているじゃねぇか」
「くっ……!」
デュランと話していると、マロリーがわざとらしく咳払いをする。
チラッとデュランを見てから、ほんのりと頬を赤らめたマロリーだったが、デュランは興味がないのか完全に居ないものとして無視している。
ハッと気付いたマロリーは此方に向かって信じられないような言葉を吐き出した。
「はじめまして! 私はマロリー・ニリーナです。突然だけど『悪役令嬢』と『転生者』っていう言葉に聞き覚えありますか?」
「…………」
「もし知っているなら、二人きりでお話しませんか?」
マロリーの言葉を聞いて、僅かに目を見開いた。
そしてこれ以上、デュランの前で色々と喋らないで頂きたい。
知識欲が刺激されているのか先程とは一転、デュランは興味深そうに此方の様子を伺っている。