【電子書籍配信中】悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
(コンラッドを狙うですって……?有り得ないわ)
ダリルは置いておいても、コンラッドだけは絶対に守ってみせる。
トリニティは静かに口を開いた。
「うちの可愛いコンラッドは、絶対に渡さないわ」
「はぁ……?」
「逆ハーなんて欲深い事を考えていると、いつか身を滅ぼすわよ?」
トリニティが真顔で言い放つと、先程の態度とは一転してマロリーは鋭くを睨みつける。
「……何で貴女にそんな事言われなきゃいけないの? 意味分かんない」
「こんな事をしていて、貴女は本当に幸せになれるの?」
「何それ……私はもう悪役令嬢じゃないのよ! 幸せになれるに決まってるじゃない」
「どうかしら……」
「『マロリー・ニリーナ』は変わったの! だって全然違うでしょう?」
確かに以前のマロリー・ニリーナとは、まるで別人である。
攻略対象者や令嬢達の前では天使のように振る舞うマロリーの裏側は、なかなかに黒いものを抱えていそうだ。
そして自分の思い通りに物事が進んでいるからか、相当な自信があるのだろう。
しかし、自分本位な考え方は良い未来を招かない。
ダリルは置いておいても、コンラッドだけは絶対に守ってみせる。
トリニティは静かに口を開いた。
「うちの可愛いコンラッドは、絶対に渡さないわ」
「はぁ……?」
「逆ハーなんて欲深い事を考えていると、いつか身を滅ぼすわよ?」
トリニティが真顔で言い放つと、先程の態度とは一転してマロリーは鋭くを睨みつける。
「……何で貴女にそんな事言われなきゃいけないの? 意味分かんない」
「こんな事をしていて、貴女は本当に幸せになれるの?」
「何それ……私はもう悪役令嬢じゃないのよ! 幸せになれるに決まってるじゃない」
「どうかしら……」
「『マロリー・ニリーナ』は変わったの! だって全然違うでしょう?」
確かに以前のマロリー・ニリーナとは、まるで別人である。
攻略対象者や令嬢達の前では天使のように振る舞うマロリーの裏側は、なかなかに黒いものを抱えていそうだ。
そして自分の思い通りに物事が進んでいるからか、相当な自信があるのだろう。
しかし、自分本位な考え方は良い未来を招かない。