【電子書籍配信中】悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

「お前の本性を知れて本当に良かった」
「ダ、ダリル殿下……違いますわッ! 誰かがわたくしを貶めようと!」
「いくら俺の婚約者だからといって許される事ではないぞ。人を平気で虐げるような人間を王妃にする事は出来ない……!」
「で、でもわたくしは、誰よりも貴方を愛しています!」
「もう、お前と顔を合わせる事もないだろう」
「ーーこんなの何かの間違いよッ!」
「皆、姉上の我儘にはウンザリしているんだ」
「お黙りコンラッド! わたくしをこのような目に合わせて、どうなるか分かっているの!?」
「……お前に、未来はない」
「残念だよ」
「わたしくはダリル殿下の為にっ! この女は貴方の隣に相応しくないと何故気付かないのッ!?」
「これ以上、俺に無様な姿を見せないでくれ……連れて行け」
「ーーーいやっ!離しなさいッ、離せぇっ!」

悪事がバレたトリニティは国外追放。
騎士達に連行されながらもヒロインに暴言を吐き散らして、最後までダリルに助けを求め続けた。
髪を振り乱して暴れるトリニティを助ける者は誰一人居なかった。
森の奥に投げ捨てられたトリニティは、ボロボロになり絶望しながら彷徨った挙句、狼にーーー。
その後の事は描かれていない。
ローラとダリルは結ばれて、二人は幸せに暮らしたのだそうだ。
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