年下男子
新たな関係
しばらくマンションの入口で抱き合っていた私たちは、さすがに人目が気になって部屋へと入った。

エレベーターの中でもずっと手を握られ、部屋に入った途端に唇を奪われた。

ん、んんっ。
貪欲に襲ってくる唇が生き物のようで、無意識に声が漏れてしまう。

「蘭さん、かわいい」
クスッ。

悔しいけれど、完全に宮田君のペースで私は翻弄されるばかり。

玄関から寝室までの間に、ブラウス、スカート、着ていたものが1枚づつ脱がされていき、ベットに降ろされた時にはほぼ素肌の状態だった。

「蘭さん、逃げるなら今だよ」
「逃げないわ」

私だって子供じゃないし、それなりの覚悟もある。
それに、私自身もきっとこうなることを望んでいたと思う。

チクッ。
いきなり首元に走った痛み。

一瞬顔をしかめた私を、宮田君が見下ろす。

「悪いけれど、遠慮はしなよ」
その言葉と同時に、宮田君の攻撃が始まった。
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